この講義では、東洋医学と西洋医学のシミに対する考え方の違い、人間の進化とメラニン色素の役割、植物性油の摂取と健康への影響について議論されました。特に、東洋医学が予防を重視するのに対し、西洋医学は治療を重視する点が強調されました。また、植物性油の酸化によるアルデヒドの生成が健康に与える影響についても触れられました。
要点
- 東洋医学と西洋医学のシミに対する考え方の違い
- 人間の進化とメラニン色素の役割
- 陰陽五行説における皮膚の位置づけ
- 植物性油の摂取と健康への影響
- 日本の食生活の変化と油の消費増加
- コレステロールの代謝とリパーゼンの役割
- 脂肪の過剰摂取と健康への影響
- 植物性油の酸化とアルデヒドの生成
- 皮膚のシミとアルデヒドの関係
- 神経系と皮膚の発生過程
ハイライト
"シミができてしまったら消そうという発想が、もうこれが西洋医学なんです。東洋医学の考え方は、シミがつかないためにはどうしたらいいんだっていう考え方を取るんですね。"-- 吉野俊明
"皮膚にシミがある人は同じくらい脳にもシミがあるかもしれないと思って恐れてください。"-- Speaker 1
章とトピック
東洋医学と西洋医学のシミに対する考え方の違い
東洋医学はシミができないようにする予防的な考え方を重視し、西洋医学はできたシミを消すことに焦点を当てる。
- 要点
- 東洋医学は予防を重視する。
- 西洋医学は治療を重視する。
- 説明
東洋医学では、シミができないように生活習慣や食生活を整えることが重要とされる。一方、西洋医学では、できたシミを消すための治療法や薬品が用いられる。
人間の進化とメラニン色素の役割
人間は直立二足歩行をすることで、頭部以外に直射日光が当たりにくくなり、メラニン色素が体を守る役割を果たす。
- 要点
- 直立二足歩行による日光の影響の変化。
- メラニン色素が紫外線から皮膚を守る。
- 説明
人間は進化の過程で毛を失い、汗をかくことで体温を調節するようになった。メラニン色素は紫外線から皮膚を守るために重要な役割を果たしている。
陰陽五行説における皮膚の位置づけ
陰陽五行説では、皮膚は菌に関連し、白黒をつける機能を持つとされる。
- 要点
- 皮膚は菌に関連する。
- 白黒をつける機能が皮膚にある。
- 説明
陰陽五行説では、皮膚は体内の毒素を排出する役割を持ち、白黒をつける機能があるとされる。これは他の動物にはない人間特有の機能である。
植物性油の摂取と健康への影響
日本では戦後、植物性油の消費が増加し、健康に影響を与えている。
- 要点
- 植物性油の消費増加。
- 健康への影響。
- 説明
戦後、日本はアメリカの占領政策により植物性油の消費が増加した。これにより、食生活が変化し、健康に影響を与えている。
コレステロールの代謝とリパーゼンの役割
コレステロールは肝臓で生成され、相胆管を通じて排出されるが、脂肪の過剰摂取によりリパーゼンが生成され、再吸収される。
- 要点
- 肝臓でコレステロールが生成される。
- 相胆管を通じてコレステロールが排出される。
- 脂肪の過剰摂取によりリパーゼンが生成される。
- リパーゼンにより脂肪が再吸収される。
植物性油の酸化とアルデヒドの生成
植物性油が体内で酸化するとアルデヒドが生成され、これが皮膚や神経に沈着することで健康に悪影響を及ぼす。
- 要点
- 植物性油は体内で酸化する。
- 酸化によりアルデヒドが生成される。
- アルデヒドは皮膚や神経に沈着する。
- 沈着したアルデヒドは健康に悪影響を及ぼす。
βアミロイドと認知症の関係
アルデヒドが沈着すると毒性を持ち、これを消すためにβアミロイドが生成される。βアミロイドの蓄積は認知症の原因となる。
- 要点
- アルデヒドの沈着は毒性を持つ。
- βアミロイドはアルデヒドを消すために生成される。
- βアミロイドの蓄積は認知症の原因となる。